今回は麻雀における読みについて話していきます。
チェックリスト
- 読みの重要性
- 読みの種類
- その他の読み
麻雀を打っている人なら一度は読みについて考えたことがあると思います。
麻雀のプロや上手い人なら相手の手牌がすべて読めているのではないか?
そんなことを思ったこともあると思います。
今回はその読みについて解説していきます。
これであなたも相手の手牌が読めるようになる?!
読みの重要性
実は読みを有効活用できる局面はそう多くありません。
麻雀というゲームの性質上、情報量が不足しすぎていて読めないことが大半です。
まず確定している情報を優先し、それだけでは判断が微妙な場合に、読みによって得られる不確定情報を活用するという原則を抑えておくべきです。
だからこそ読みは重要であり、上手い人、下手な人での差が生まれる部分でもあります。
読みの技術を身につけて、足りない情報を得られるようになりましょう。
麻雀における読みとは
では麻雀における読みとはいったい何なのか。
結論からいうと、「目に見えている情報から概算すること」です。
例えばオーラスでトップと3800点差の人が裸単騎で仕掛けていたとします。
晒されている情報から、役は發しかありません。
だとすると「待ちはドラ単騎しかない」
と推測することができます。
かなり極端なケースでありますが、これも読みの一つです。
このように目に見えている情報を元に、不完全な情報を推測していくのが読みの基本と言えます。
読みの種類
スジ読み
ある牌がテンパイしている相手にどれぐらい通っているかの目安にするうえで有効なのは、通っていないスジを数えるというものです。
相手の待ちを推測する場合まずこれが基本となります。
スジは各色毎に6つずつあるので、(1-4 2-5 3-6 4-7 5-8 6-9)合計18本存在します。
1,2,3,7,8,9の牌はスジ1本分、4,5,6はスジ2本分でカウントしてください。
具体例をあげると、相手のリーチが入り、通ったスジが12本だと仮定します。
そうすると残りの通っていないスジの本数は6本であるとわかります。
単純に考えると、残っているスジで放銃する確率は1/6となります。
もちろん、現実的にはそこまで高くありません。
これはあくまで相手が両面待ちであると仮定しているからです。
実際には愚形リーチも含まれるので、当たる確率はもっと低いと考えられます。
手牌構成読み
特定のパターンに限定し、相手の河情報から得られる情報がいくつかあります。
①相手がフーロ(鳴いている時)
相手が鳴いている時はメンゼンの時に比べると手牌構成が読みやすくなります。
仕掛けていれば仕掛けている程、その精度はあがっていきます。
また、鳴いてテンパイを入れていた場合、メンゼンと違って入り目が存在しないため、読みの精度はさらにあがると言えます。
②手出しでターツもしくはメンツを落としてきたとき
落としたターツよりも価値の高いターツが手に残っていることがわかります。
愚形ターツ落としならリャンメン、リャンメンターツ落としならリャンメン以上ということが推測できます。
またメンツ落としということはめったにないのですが、もし落としてきた場合は変則手ということが推測できます。
③リーチも仕掛けてもいない相手が強い牌を切ってきたとき
リーチや仕掛けをしていない相手が、リーチに対して強い牌を切ってきたときはテンパイもしくは大物手であることが推測できます。
さらにその人がオーラストップ目の状況だとすると、その推測の精度はよりあがると言えます。
④字牌トイツを落としてリーチ
リャンメン待ちである可能性が高いです。
何故なら、もし愚形ターツが残っていれば、愚形ターツを落として字牌と何かのシャボ待ちを狙うことが多いからです。リャンメンを落としていればリャンメン待ちの可能性が高いことと同様の理屈です。
落としたトイツが役牌であればその傾向はさらに強まり、しかも1翻役になる役牌を落としているのですから、ピンフ手であることが濃厚です。
さらに2翻役の連風牌を落としているのなら、ピンフ手のうえに更に大物手(メンタンピンドラ等)であることは間違いありませんので特に警戒が必要です。
⑤赤を含むトイツを落としてリーチ
手役絡みで大物手になっているのでなければ、表ドラがトイツでほぼリャンメン以上(愚形ターツがあるならそれを優先して落とすはずなので)の手であることが確定です。やはり特に警戒が必要です。
⑥ドラトイツを落としてリーチ
もしメンホン、メンチン、役満(普通リーチはかけませんが)でないとするなら4枚使いから2枚落とした七対子くらいでしょう。特に警戒が必要なのは言うまでもありません。
あげたらキリがないので、このあたりで留めておきます。
読みは他にも無数にあります。
読みを身につけるには常日頃から相手の手を読む習慣をつけましょう。
相手の切り出しに矛盾点があれば、そこから思考することで読みにつながります。
山読み
まず大前提として山がある程度読めたからと言って、確定している情報を上回るということはないです。
どういうことかというと、カンチャン待ちの牌が残り4枚残っていると読めたとしても、それがリャンメンターツを切るといったほどにはならないということです。
確定している情報>山読み
です。
カンチャンターツ選択、字牌選択など同じ性質の牌同士の選択となったときに山読みの技術が使われます。
吹き出し右から:判断材料の最後の一押しってことだね!
使えそうな山読み技術をあげていきます。
重要度★★ 任意の数牌を切っている他家がその周辺の牌を持っている可能性は低くなる。
例:他家が1,3と切っていたら2が山に残ってる可能性があがる。
重要度★ 任意の数牌を切っている他家がそのスジ牌を持っている可能性は高くなる
例:1,7が切られてたら4を持っている可能性があがる。
重要度★★ 中盤過ぎでは生牌の字牌よりも1枚切れの字牌の方が山に残っている確率が高い
重要度★★★★★ 暗刻もしくは対子の牌を誰が持っているかは基本的にはわからない!
重要度★★★★ 順子として構成されにくい牌ほど山に残っている可能性が高い
7が4枚切れているときの8や9。あとは字牌。
その他の読み
理牌読み
基本的には牌を並べてゲームを進行するので、その並びから牌を予測できると考えます。
ただし、人によって理牌の仕方がバラバラなので完全に推測することは不可能です。
よっぽど規則的に並べなければ読まれることはないと言えます。
心掛けることは3点あります
マンズ、ピンズ、ソウズ、字牌の順番をランダムにする
123などの順子を時折321と並べる
鳴く予定のある牌は端に置かない
例:11233を左端に置いていた時の3をポンして打2とする(1が対子とバレてしまう)
解決策としては11233を手牌の真ん中に配置するか、33211など並びかえるなどすればいいと思います。
仕掛けるときは晒す牌の間に牌を置かないようにする
例:13345の2待ちテンパイから4を鳴いて喰い伸ばすとき
このままだと3,5と掴んで鳴くのでこの形であることがバレてしまいます。
解決策としては13534のように予め並びかえておけばいいと思います。
対人読み
麻雀は対人ゲームなので、人によって癖やパターンがあります。
まずは動きの癖からあげていきます。
動きの癖
テンパイした時に牌の切り方が変わる
非テンパイ時に比べて急に打牌速度がかわる、ツモって切るという動き自体がかわるなどです。
リーチ後の動きで待ち牌の見当がつく
初心者に多いのですが、リーチ後の動作にでてしまうことがあります。
たとえば2-5待ちでリーチをかけているときに3などで反応する、などです。
特に形が似ているものは誤認識しやすいですね。
また、ある程度打ち慣れている人でも盲牌する人だった場合はわかることがあります。
マンズ待ちの時にマンズの牌だけピクついてしまうなどです。
次に戦術的な癖をあげていきます。
戦術的な癖
メンゼン派の人がフーロした時
普段鳴かない人が鳴いたときは要警戒です。メンゼン派は打点志向が高い傾向にあるので、鳴いたときは高い場合が多いです。
守備寄りの人がリーチ(仕掛け)に対して強い牌を切ってきたとき
これも①と同様で普段あまり押さない人が押してきた場合は要注意です。よっぽど高い手かテンパイだと推測できます。
好牌先打ちタイプ
例えば344の4を先に切るということです。打ち手によってはこういった牌を先に切るタイプもいます。普段なら通りそうな牌(序盤に切られている牌の外側の牌など)が当たることがあるので要警戒です。
あげたらキリがないです!
癖は人によってさまざまあります。
初対面の人相手ではなかなか難しいですが、何回か対戦する人が相手だったら癖を見抜けると有利になりますね!
まとめ
今回は読みをテーマにして語っていきました。
本記事の要約
読みの重要性
読みの種類
スジ読み
手牌構成読み
山読み
理牌読み
対人読み
今回あげたのは読みのほんの一部です。
普段から読もうとする意識が大切です。
読みの技術を身につけてライバルを出し抜きましょう!