麻雀覚えたての初心者の方は面前(鳴かないこと)で進めるべき。
まず、配牌を見たらリーチすることを最終目標にして手を進めていきます。
攻撃面で覚えるステップとして
①面前の時の牌効率を極める
②それだけでは足りないので、鳴きを覚える
③状況に応じて面前と鳴きをうまく使い分ける
ざっくりいうとこんな感じです。
面前力を鍛える
私が最初に初心者にアドバイスすることは①です。
①をしっかりと出来ていない人が②のステップに進んでしまうと、ただ安くなるだけの人になってします。
基本的に鳴くときというのは、面前では時間がかかる、と判断した時。
究極なところ、必要な牌をすべて自力で持ってこれるとわかっていれば誰も鳴かないと思います。
①の能力を「面前力」と定義しましょう。
この面前力を最大にしないまま、鳴きに頼ってしまうと加点能力を失ってしまいます。
面前でテンパイすることが難しい→鳴く
ということになるので、まずは面前力を鍛えてください。
そうするとどこが自力で持ってくるのが難しいのかが明確になってくるので、急所も見つけやすくなります。
しかし面前に拘ると様々な弊害があります。
配牌がバラバラな時何もできない
当然配牌がバラバラな時を何もできない確率が高くなります。
ただし、バラバラ配牌でもツモが良ければ意外と何とかなることもあります。
小林剛プロも昔「配牌が9種9牌でも手なりで進めればなんとかなる」
と言っていた気がします。
なので配牌がバラバラでもあきらめずに手組みましょう。
バラバラだからまとまらないかもな、と頭の片隅に入れておけばいいです。
結構手牌がパンパンになりがち
面前リーチを目指しているので手牌がブクブク、パンパンになりがちです。
したがってリーチを受けると余剰牌がないので危険と思いがちですが、そこはうまくしのげるはずです。
字牌などの余剰牌を持っていなくても、手牌14枚の中でなんとかなります。
また、フーロして手牌が短いときよりも選択肢が多いため、手牌の形を崩さずに押し返せることが多くなります。
後手を踏みがち
面前だけで進めていけば、当然後手を踏むことは多くなります。
そこは我慢してください(笑)
焦らずにじっくりとチャンスを待ちましょう。
面前の重要性
ここまで面前の重要性について語っていきました。
しかし、麻雀は鳴きを覚えないと勝てないのも事実です。
現時点で明らかに鳴いた方が良い、と自分で判断できるものは鳴いていってもらって構いません。
番外編
エピソード#13
新聞屋のYさんは如何にもピンの雀荘のおじさんといった感じだ。
くしゃくしゃの煙草をくわえながら、毎日勝ったり負けたり、いや大体負けている気がする。
それだけなら良い常連さんなのだが、如何せん来店するタイミングが悪い。
この日も朝方4時ごろお客さんがいなくなり、レジ締めに取り掛かったその時に
「ガチャ」
とドアが開き、Yさんが入店した。
「い、いらっしゃいませ・・・」
「なんだよー。誰もいないじゃん。あ、でもメンバー3人いるじゃん!メンバースリー入りでいいよー。」
メンバースリー入りとはお客さん1人に対して従業員が3人入って卓を立てることだ。
メンバー同士の喰いあいになってしまうため、お店側の都合としてはなるべく避けたい。
ましてお客さんが見込めないこの時間帯では、永遠とスリー入りになってしまう可能性が高い。
しかしYさんも大切な常連様だ。
要望に応えて、仕方なくスリー入りで卓を立てることにした・・・。
続く
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。